ゼノブレイド2 思うがままにまとめた感想

はじめに

 今年ももう終わりですね。終わりに近いですが個人的にゼノブレイド2に関しては新しくちゃんと感想をどこか流れないところにまとめておきたいと思い、ブログをはじめました。そう奮起するには個人的に十分なゲームではありました。ゼノブレイド2をやった様々なプレイヤーが共感出来るところがあれば良いな程度に書き始めた所存です。

 最初の方に記述しておきますがゲーム終盤のネタバレを含み、ゼノブレイド2に肯定的な内容、俺の根拠のない推測、そして、ゼノブレイド1と比較する記述がかなり多いです。いずれかを忌避されている方は覚悟してお読みしていただくか別のゲーム記事書いた時にその時にお読みになられていただければめっちゃ幸いです。(ゼノブレイド2一発でこのブログが終わる可能性がでかい)

 

 目次

 

  1. 発売前評価
  2. ストーリー
  3. キャラクター
  4. バトル
  5. その他、総評

発売前評価

 発売前の期待度としてはかなり底辺に近いものでした。任天堂が専用のダイレクトを公開すると最低でも3週くらいは見返したりするけど、今回は初公開時のみの視聴になりました。というのも日頃からモノリスTwitterでレアブレイドなるものが紹介されており、人づてではあるけれどガチャ要素と聞いて、自分としてはガチャにいい思い出がなかったこと(俺が初めてプレイしたソシャゲの記事を参照ください。)、そして前作ゼノブレイドクロスが個人的にそこまでハマれなかったというこの二つの点が意欲が沸かなかった要因ではありました。

 いざ発売するとプレイしたその日に印象を覆され、結果的に公式によるネタバレを最小限のままクリアまで到達できました。

 

ストーリー

 TLでは結構賛否両論?とされていますね多分。僕のTLだけか他もそうかは分からないけど。

 個人的にはドライバーとブレイドの関係、及び巨神獣とアルストそしてモルスの地、世界樹といった設定世界観は自分に効果抜群なものでした。

 ブレイドの性格人格は同調したドライバーから影響受けやすいって言う点そしてドライバーが死ねばブレイドも記憶を失いほぼ生まれ変わるも別人格も同然であること(ブレイク)。不死身のブレイドだけで戦うのも良いがやはり一番強いのはブレイドが力と武器を送り、それを扱うドライバーという組合せが強い点(ダウン)。それも片方だけでは成り立たないキズナの力から強くなる、すごく良い(ライジング)。そしてそれをユニークモンスターですらしてくるし。(ドライバーコンボォコンプリィ!!)

 その設定がすごくメインストーリーやブレイドエストに落とし込まれてて良いですね。俺としてはヴァンダムとスザクの意志の引き継ぎ王道っぽい関係(「俺は生まれた時からスザクだ!」という初見では何言ってんだコイツと思われかねないブレイドスイッチ時の台詞。今ではすごく重かったよ…。ここに…響いた…。:桜花一刀流の談)に、カグツチとシンの日記とそれに纏わるイベントシーン。それとセオリとミクマリというブレイドならでは関係が活かされたお話が特にお気に入りです。まだやってない人ははやくグーラでカグツチと戦ったところへ。特にスザクはブレイドエストがあってほしかったしもっと掘り下げてほしい。

 

 

 ストーリーに関しては全体的な流れとしては悪くなかったとは思うのだけれど、話題沸騰の4話下ネタ(筆者としては下ネタ以上にその場に居合わせかつ眼帯の模様だけで発端となったジークが嫌われる原因になったりするのではという心配が強い)やホムラヒカリとレックスがイチャイチャしてる様は直視し辛かったなあとは思います。あとおっぱいも揺らしすぎて直視できなかった。

 他キャラクターの行動とかはそこまで気にはなりませんでしたね。ヒカリはちょっと目覚めた時の態度(主要人物が死んでプレイヤーの俺自身情緒不安定だったのもある)や寝相のイベントでレックスが踏んだり蹴ったりではと思ったけどレックスくん優しすぎてどうも思ってなさそうだったから流せたし、終盤に近づくにつれ良いキャラになりつつあったかな。シンとの共闘は名案という他ない。

 ニアに関しては覚醒の遅さから他に救える命もあったのではないかと思ったけど幼少期?から追いかけまわされて安らぐことのない日々を過ごしてたと考えるならよほどのトラウマにもなるだろうと補完した。今度は股間の露出で攻めてくるのやめろ。集中できん。

 ラストはホムラヒカリが記憶なくして一からの関係構築もまた良いのかもしれないなと途中までエンディング眺めてましたが割とかなりのハッピーエンド好きの僕でもそこまでハッピーにして良いのかと困惑はするくらいの展開ではありました。(今思うとベイマックスに近い展開だなぁ)しかし、今作一番の苦労人と思えるレックス君のおかげでここまで来たのだから彼を思ってのハッピーエンドならこれくらいやっちゃっていいのかもしれない。

 

 

 

 あと前作キャラの掘り下げすごく良かったです。クラウス(とカルデア)バーン会長。特に前者は多分キャラクターデザイン初代ゼノブレと同じ人?

 クラウスに関しては後先考えない科学者、そして友達が欲しいだけの傲慢な神なんだろうなとゼノブレ1時点では思ってたけど2プレイ後だとその印象も変わりますね…。人類のことを考えての行動であったこと、失敗した後も少しでも文明の再生?繁栄に注力しててすごく良い印象を持てた。雰囲気で。あまり理解しきれてないですすみません。

 人間に変化のなさという絶望に打ちひしがれながらも最後にはレックス達を信じてくれてすごく嬉しかったです。

 個人的にはクラウスとザンザ、やってることは同じ文明の再生でも動機はまるで違うし元々の存在は同じであったとしてももはや異なる人物として考えたさある。

 

 そして恐らくもっとも1から出世したであろうバーン会長今のところ共通の登場人物二人しかいない気がするけど。あとはバルバロッサとゴンザレスくらい?ゼノブレ1ではザトール発の花粉玉クエストのラスボスのあいつですね。発売前は多分コロニー6にいた爺タツとゼノクロのタツのように名前と眼鏡が同じだけで何の関連性もないんだろうと踏んでましたが…今回は中身そのまま声がかっこよくなって帰ってきたあのバーンでした。今作では専用ロボに乗って2回も立ちはだかり、搭乗ムービーも力が入って専用BGMももらうという優遇のされっぷり。最後のオチまで目が離せない。こういったキャラがシリーズでどんどん活躍していってくれるといいですね。イイジャン!ソウダナ!

 と言っても今作キズナグラムが撤廃されて印象に残ってるモブキャラがかなり少ないし今作モブから後々の主要キャラへの昇格はかなり難しいかもしれない…。ここははっきりとした今作不満点

 それ故アカモートの時のような絶望感もあんまりなかった。

  

 あとターキン族が人と共生しているの、ゼノブレ1の頃から夢に見てたものだったりする。望んでいたのはターキン族に限らずイグーナ族も含めたモンスターとの共生だったけど。それが叶ったのはすごく嬉しかった。ついでに次回作ではターキンプレアブルかブレイド化お願いします。

 

ストーリー総評

 上述の下ネタや少年誌に出てくるようなやり取りとか自分の中でもいろいろ不満はありましたが、決めるべきところはしっかりと決まってましたし、キャラの描写の足りなさも自分の中で勝手に補完してたのがそこまでストーリーに不満を持たなかった理由かもしれないですね。けど補完してること自体ちょっとまあ雑かなあって思う部分があるからだとは思いますけども。正直なところ話としては初代ゼノブレイドの方が綺麗にまとまっていたと思います。

 けど、話が進む度にいちいちドライバーとブレイドの設定公開、物語の展開やめっちゃ動くムービーに引き込まれ何度も鳥肌を立たせられたり、3章終盤や7章冒頭で一人テレビの前で涙流しながらやってたのも事実。ゼノブレイド2にどっぷりハマってしまってるので俺にこの物語を否定することはできない。

 

 

 

キャラクター

 語りたいキャラ多すぎなので特に好きなキャラだけまとめます。メインストーリーと関係のないキャラクターを含む。また別の機会に書きたいけどその時にはもう意欲なさそう。

 ネタバレめっちゃ含みます。

 

 セオリ

「氷点下の世界…楽しんで…。」

 今作覇王の心眼三人衆最初の一人にしてレアブレイドの一人。個人的には二人いると思っている。オズワルのセオリ(同調前セオリ)と主人公サイドのセオリ(同調後セオリ)。語ると長くなるので割愛するが同調前セオリのミクマリに対する愛の深さがすごく刺さった。ミクマリの為に自らのドライバーにすら刃を向ける強さすごい。同調後セオリとミクマリとのやり取りも必見。可愛い

 敵としてはオズワルの朧月夜(刀剣種モーション中回避アーツ)とこの子のバトルスキル閃空闘武(回避スパイク)で恐ろしいほどの強さを誇る。ていうか今作スパイクの説明ないからスパイクダメージに途中まで一切気付いてなかった。

 戦闘面ではメレフとエンゲージ。回避盾としての起用に一役買っており上述の回避するたびに相手に1000ダメ強のスパイクを与えて、四連刀と合わせてヘイト稼ぎにも一役買っている。フロスティグバニッシュとシュヴェスターリベリオンのそれぞれ役割の異なる必殺技持ってるのもいいですね。

 

 ジーク・B・極・玄武

「覇王の心眼よ…その力、ワイに貸ぁぁせぇぇぇ!!」

 覇王の心眼三人衆のリーダー格。今作主人公パーティー保護者の一人。バカ扱いされてるけど割りと冷静な判断力と行動力持ち合わせてる気がするキャラ。ゼノブレ1のラインに近いものを感じるが彼ほどの見せ場はあまりない。初登場からネタに全振りされている。しかし、メインストーリー後半においてはそのネタもほぼなくなる。メインストーリーにおいてはキズナトークブレイドエスト、戦闘会話においては遺憾なくネタを発揮しており、ジークのネタキャラの割に後半はそんなことなかったとの評価が割れるのはここが一番起因していると思うので、ジークのネタが足りないと思った方はぜひパーティーに起用してほしい。セオリとミクマリのキズナトークでは面倒見の良さが分かる描写が選択肢によってはあったりする。

 加入時からアタッカーとしてフル起用。そのおかげでレックスの戦闘の話が全く筆者はできない。盾役が溜めに溜めたヘイトをぶんどる程の火力を持っており、ヘイト奪ってオートアタック一撃で死ぬ神火力紙装甲の持ち主。上記の通り戦闘会話はなかなか聞いてて飽きない。相手NPC自らのダウン状態を伴う攻撃からすかさず蒼天勇昇撃・スカイハイブレイブサンダーでライジングを奪うの仲間AIもまた優秀だが、変にかっこつけるせいで槍のスマッシュを出すのがめちゃめちゃ遅いのが欠点。戦闘に関するマイナス面までキャラ付けされてるの良し。困る。

 発売前は関西弁で喋るこのキャラが発売前最も気に喰わなかったが今ではTOP3に入る程大好きである。3回目のイシェバ港での対峙でincoming!と同時に本気出すのは卑怯。

 

 ミクマリ

「うわわわわ苦手なやつだ…。絶対に駆除しよう!!!」

 覇王の心眼三人衆の最後の砦。最もこの設定を活かすのに長けているレアブレイドの一人。前セオリ程前のミクマリは掘り下げはないが、後のミクマリが前セオリの影響を受けた上で後セオリと関わっていく様子が凄く良い。お姉ちゃんとして振る舞おうとする描写とセオリとの戦闘後会話も素晴らしいが、ジークとの戦闘後会話も是非とも必聴。この姉妹スイッチ時も戦闘会話あるらしいけど筆者は別々のドライバーに起用したため聴けない。いずれ聴きたい。

 戦闘面ではジークとエンゲージ。側面特効の必殺技Ⅲウォルケンブルフラッシュの火力が凄まじくチェインアタック中だと一人で1週分かそれ以上の火力を補う。超強い。

 

 メレフ

 カグツチ!三の型で行くぞ!!」

 今作最も人気が出るであろうと予想してるキャラクター。今作保護者枠の一人。大人目線、スペルビアの軍人目線で物を語ってくれてるのがすごく分かりやすい。男として育てられながらも肌を気にする女の素振りがあったり、スペルビアの皇帝との絡みやキズナトークでもまた軍人の彼女とは違う一面が見れて良い。真面目な話させなかったら面白い系お姉さん。他ヒロインと比べてえっちさを微塵も感じることなく最後までかっこいいキャラで貫いてくれてたのがすごくありがたかった。

 加入と同時にプレイヤー操作の盾役として起用。前作前々作で盾役操作に慣れてる俺にとって序盤から蒼炎剣閻魔と烈火の強みでヘイト管理が非常にしやすく今も頼りにしている。現在のブレイドの構成はセオリ、イブキ、カグツチの素早さ振り、キズナ回避、移動回避と合わせてかなりの格上相手でもかなりの回避率を発揮する。

 ダンバンと役割が似ているが個人的にダンバンほどの火力を持ち合わせてないのでアーツでヘイトを奪うラインの回避盾版な気がしている。

 

 トラ

「ハナ!カムカム!」

 今作ノポン枠パーティーキャラ。リキ以来のプレイアブルノポンだが今回は年相応の素直な性格とノポン族の見た目でなかったらドン引きされるような萌えやメイドにこだわりを持つオタクっぷりのキャラクター。1やクロスはノポン族がそこまで話の主軸に関わることはあまりなかったが今作はとても関わってくる。かなり表情豊かで可愛く個人的に歴代3ノポンの中で一番好き。ノポン族の同調失敗が鼻血で済んでるのリキやトラのHPステータスから見てノポン族特有の生命力の強さなんだろうなと思う。

 初期だとハナの属性が固定されていることからメレフ加入時にメンバーから除外。使いたいけどジークを外すわけにもいかずニアほどの全体回復アーツを持ち合わせていない為、起用に渋っている。ハナライズで変わるのかなあ…。

 

 カグツチ

「蒼炎よ広がれ…そして舞「「不知火!!」」

 必殺技Ⅳで最後まで言わせてもらえない人。ブレイドアーカイブスの発売がかなり待たれる。待機モーションで蒼炎で♡描いたりと結構お茶目。背中がエロい、えっちではなくエロい。作中だと性格人格がドライバーから影響を受けるというブレイドの設定の中日記を書いて自分が自分であろうとしてるのは結構良かった。細目ではなく常に目を閉じてるっぽいけどもっと別のところで開眼してほしいし開眼する機会を与えてくれ。

 メレフとエンゲージ。火力が心許ないがコアチップによってはガード率50%オーバーは強い。回避アーツ蒼炎剣・閻魔のモーションの長さはかなりの優秀さを誇るが、短いほうが良いときもあることを分からされる。未だにヘイト回収アーツの烈火の攻撃範囲よくわかってない。

 

 ハナ

「あーたらしーーーいーちーにち!ですも」

 人工ブレイド。今作一番トラがノポンで最も活躍してる気がすると上述したが彼女の存在がその一つの要因かもしれない。それどころかストーリーにおいてかなりのキーパーソン。あと棒立ちムービーのアクション可愛すぎる。3話の対メツ、ヨシツネ戦でトラを抱えて突撃してるシーンはかなり良かったしおそらく全ムービーの中でかなり動いてるほうなのではないだろうか。JSモード程男のロマンに溢れ、JDモード程男の欲望を忠実に再現している気がする。しかし、JKモードの変身シーンはBGM補正もあってすごく良かったぞ!

 JSモードしか使うことがなかったがハナライズしてるとかなり化けそうなポテンシャルを持ってると思う。JKとJDモードもわからないけどTIGER!TIGER!込みですごく強くなるんだろうなあ。

 

 スザク

「待たせたなあ!!ドライバーさんよォ!!!」

 個人的にビジュアル及びテンション高い性格と声がかなり刺さってるレアブレイドの一人。3章において何でこいつ全く喋らないんだろうと思ってたけど4章で納得。むしろ喋らない方が良かったに落ち着く。が、結局メインストーリーにかかわることもなく7章でツインサイスだけムービーで使用されてるのは悲しかった。もっと守れよ!!!

 3章のムービー見返してるとザンテツやカムイと無言とは言え結構やり合っててめちゃめちゃかっこよかった(再確認)ので、この二人と絡んでほしい。同時タイミングに消えた仲だしね。(今見返すと3章で無言を貫くスザク、物語上の事情もあるのかもしれないがヴァンダムの影響だろうか)

 戦闘においてレックスがジークに代わられたため傭兵団を引っ張る役に。

 

 シン

 登場するたびにワクワクさせられた魅力あるライバルキャラクターの一人。

 存在していること自体がとても悲しい。消えたい理由も分かる。復讐を誓う理由もすごく分かる。だからこそ回想ムービーでラウラと一緒に行動してるシーンがすごく際立って良かった。イーラ含めてDLCでほんとにスポット当ててほしい。

 戦闘ではかなりの強敵として立ちはだかる。絶刀によるノックバック、回避率の高さと天乱剣(ダウンライジングスマッシュ)による確定死。メツとコンビで組まれた時はレベルが5離れていたのもあり、メレフが即死するのでレベル上げを余儀なくされた(後々時間経過によるイベントバトルだったことを知る)。最後の戦いで天乱剣を対策した上でレジスト出来た時俺はものすごい優越感に浸った。プレイアブルになったおかげでシンの手の内が漏れたからね対策するしかないね。あと朧燕ライジングされた時の変な間。なんかしろよ…。

 プレイアブル時はルクスリア王に挨拶しに行ったり眠りについたユニークモンスターを叩き起こす旅に(モルス以外の地だと仮面を被って行動する。細かい)。虚空斬と天乱剣の二つでどんな相手ともやり合える最強のドライバーであり、ブレイド。そして、シンの刀を扱うラウラもまた一人でドライバーコンボを達成する最強の女性であったことが垣間見える。いつか彼女が天乱剣を扱う姿も見たいからDLC

 

 メツ

 モナドで俺に一生懸命お父様の伏線を張ってくれたものの俺が一切察してあげることができなかった男(只のファンサービスとしか思ってなかった)。憎むべき敵でありながらもシン同様出てくるたびにワクワクさせてくれる男。作中で最もincoming!が似合う。メツの人格からマルベーニが垣間見えるのがすごく良いし、もし天の聖杯が逆の組合せで同調してたならと妄想も尽きない男。イオンちゃん関連の甘さもあり、結局極悪非道にも思えない好漢。天の聖杯による破壊する力がニアちゃんの再生する力と同等なのはニアがすごすぎるのだろうか。シンはそうでもなかった気がするけどメツはかなりイーラ仲間に対する意識は強く感じる。

 モナドイーターによるキズナダウンにサイクロンによるテンポダウンがすごく厄介。ブレイドコンボを彼の前で繋げるのはかなり苦労した人が多いことだろう。

 最終戦も回復封鎖や増援による時間稼ぎ、そして全体即死のプロミネンスによる初見殺し。しかもうちのジークはセイレーンバスター一発で沈む紙装甲。ラスボスにふさわしい強さでしたね。メツで一番クソだと感じたのはアイオーンがこちらの攻撃範囲外にずっと留まったままプロミネンスに移行したところです。

 

 

 キャラ総評

 止まらないのでこの辺で。他ストーリーでも残りのイーラ3人組大好きですし、レアブレイドだとヂカラオ君も超好みです。彼も道中仲間になるのだから本筋に絡んでほしかった。

 今作も全体を通して気に入らないキャラはいなかったですねー。気に入ることなかったキャラであれば何人かいるけれど嫌うほどのものでもなかったし。ただホムラとヒカリ、ニアの魅力が1のフィオルンやメリアと比べると弱く感じますね。

 ゼノブレイド1と比べて好きなキャラの数はドライバーとブレイドという設定もあり圧倒的に2の方が多いけど、最高打点はやっぱり味方だとライン、ダンバン、敵だとザンザに比べて見劣りするかなという感じですね。ぶっちゃけ思い出補正によるものと個人の好みの問題ではあると思います。

 

バトル

 今作で最も俺の中のゼノブレイド2を評価を爆上げしている要員の一つですね。ここに惚れたから他のゼノブレ2の悪いところも容認できる。むしろプラスに変えて自己解釈する、所謂信者脳になっているところがあると思います。これに限っては前作と比べ物にならないくらい完成度があると思います。

 

 新しく追加された要素としてドライバーコンボ、ブレイドコンボ、そしてフュージョンコンボがありますね。

 

 ドライバーコンボはドライバーアーツで繋ぐ、相手を拘束かつ大ダメージを与え、叩きつけてアイテムを捻出させる世紀末コンボ

 

 ブレイドコンボブレイド毎の属性必殺技を組み合わせて大技をぶつけ、ついでに相手の厄介な技の追加効果を封じるコンボ。相手の技に『ブロー失敗』とかついてるとニヤッとできますね。

 これにより属性玉をつけてチェインアタック時に破壊することで安定して連鎖させることができ、相手のHP半分を消し飛ばす程の火力を叩き出すこともできます。

 

 そしてそれらコンボを文字通り融合させたフュージョンコンボですね。効果としてはブレイドコンボ受付の時間延長やダメージ増大などあります。あと恐らくだけど、組み合わせることで相手のブレイク抵抗やスマッシュ抵抗が顕著に下がっている気がする。

 これらが追加されたことで戦闘が前作と比べてテンポアップし、状況に応じてコンボを選ぶことで目に見えて戦闘を有利に運ぶことが出来て、いずれのコンボでも相手のHPゲージがゴリっと削れるのがかなり爽快感に繋がっているのではないかと思います。ブレイクも前作より簡単に起きるようになりましたしね。今日も吸血貴婦人マモンが墓荒らしされてることでしょう。

 

 また前作ほどのレベル差補正もなくなり、低レベルからでも格上の相手とやり合えるようになりましたね。レベルが1上がるだけでかなり物理で殴る的な攻略が容易になるのはあまり変わってない気もしますが素早さのレベル差補正がほぼなくなったように思えるのはでかいです。

 

 そして相変わらず豊富な戦闘会話、聞いてて各キャラの設定も掘り下げられるしすごく良い。が、その反面それを聞くために膨大な組み合わせでバトルに臨む必要があり、それをするためにオーバードライブがまた何個も必要になってくるのが不満ですね。

 

 ついでにこの流れで不満を書き連ねますが、チュートリアルの時折見せる不親切さが挙げられますね。説明する場が来ると属性玉をサービスしてくれたりパーティーゲージ満タンからスタートさせてくれたりとお心遣い痛み入る。が、ダウンの説明の後パーティー編集させずニアがブレイクを持ってる想定でバトルに突入させたり(しかも逃げれない。その状態でやるかやられるか)、後々読み返すにしても情報屋からお金を払う必要があるのはちょっと酷い設計であるのは否めない。

 各反属性やスパイクダメージに関してはかなり説明不足だと思われる。スパイクに関しては使ってくる敵が本筋にシンくらいしかいないし積むほどのものでもないから仕方ないと思われるが。

 どうしてTIPSないの…

 

 バトル総評

 先ほど連ねたチュートリアルの不親切さとオーバードライブの入手のし辛さが不満点として挙げられますが、もうぶっちゃけて言うとバトルの面白さにおけるプラスから差し引いても100点満点中150点のようなものなのでそこまで深刻ではなかったりします。ただ今作を初ゼノブレイドとする方に対してはかなり酷いと思うのでTIPSの復活なりがあればなあと思います。

 バトルは今まで俺がしてきたRPG(10本もない気がする)の中でダントツに爽快感があって楽しいのでRPGにおけるバトルが好きだという方には是非お勧めしたいしアクション性の強いシステムでもあるのでアクション寄りのバトルがしたい方には是非今作プレイしていただきたい(そもそもバトル目当てにRPG手に取る人がいるのかは知らない)。

 余談だけど、多分ヒカリちゃんの因果律予測の設定って多分前作における未来視をバトルに組み込みたかったんだろうなあって思います。

 

その他

 音楽

 ゼノブレ1に引き続き神曲連発の冒険をありがとう。incoming!やCounterattackも言うまでもないですが個人的に前作名を冠する者たちに相当する曲をヒカリ覚醒にまで隠してたのはすごく良かったですね。そして機械相手に流れる機の律動に相当するあの曲も素晴らしい。サントラ待ってます。

 

 フィールド

 今回もまた広大で景色も素晴らしい秘境が用意されてて探索が止まんないですねー。行く先々に絶対に何かがあるって確信できるゲームなだけあってメインストーリーそっちのけになることも。個人的に最も名秘境である落ちた腕の指先に相当する秘境が未だに見つからない。

 不満は一部フィールドスキルが何度も要求されることですね。特に地属性風属性水属性関連のもの。一度突破した場合はもう無条件発動で良いと思う…。

 

 UI

 控えめに言ってクソ。

 ・ブレイドエンゲージとスキルリング、傭兵団派遣からスキルリングを同時にできない。ブレイドに関してはフィールドスキル毎のソートは用意しておくべきだと思う。

 ・アイテムソート

 ブレイドと同じですね。こちらはまだレアリティに並べることである程度の種類順にはできますがそもそもレアリティで下級アイテムが上に喰い込んでくるからあまり機能してない。

 

 フィールド画面からワンボタンでキャラクター設定に行く画面あっても良かったと思うんですよね。

 -ボタンでセーブとかスキップトラベルに飛ばされるけど絶対キャラクターに飛んだ方がましだったと思う。

 

 総評

 結論から言うと俺はこのゲームにゼノブレイドの名を冠してもらうには十分だと思います。だって、今作をプレイしてる感覚がゼノブレイドクリア以降憧れていた、記憶をなくしてまたゼノブレイドをプレイするという感覚そのものだったのでもう認めるしかない。音楽も流れるべき最高のタイミングで流れるしイベントシーンもすごく動いて見ててかっこいい。仲間同士の会話も熱いしうるさい。敵も魅力がある。俺の中のゼノブレイドと言うゲームの条件をほとんど満たしている。

 ストーリーは確かに不満がないわけではないですがぶっちゃけ気にしたところでそれが次回作に直接的に関わるものでもないですし。ゼノブレイドシリーズのこれからを憂うものでもないと思います。続きものならともかく。

 むしろ次回作があればかなり引き継がれるであろうバトルに関してはこんなに面白い。これならバトル目当てに次回作買うのもありと思えますもの。それでもストーリーが面白いに越したことはないですが。

 ありがとうモノリスソフト。前作から2年半でこのクオリティならまた3年後には記憶をなくしてゼノブレイドをプレイできると信じているぞ。

 

 

最後に

 あくまでもこれは俺個人の感性に基づいたゼノブレイド2の感想です。決して他ゼノブレイド2に関する意見を否定するためとかそういう考えのもと記しているわけではないということをご了承ください。

 背中を押してくれたフォロワーさんとここまでお読みいただいた方に感謝致します。ありがとう。